2017年1月8日日曜日

ラピッドサイクルからの〜躁鬱混合状態

今回は、双極性障害患者に抗うつ剤を投与し続けた結果、引き起こされるラピッドサイクルに加えて躁鬱混合状態についてご紹介します。

躁鬱混合状態とはその字のとおり、躁と鬱が同時にやってくる症状を指します。
経験したことがない人以外、なかなか感覚は分かり難いでしょう。

「躁状態」は一般的には「ハイな状態」にあり、本人は精神的・肉体的エネルギーが増大したように感じ家族や周囲の人から見ると普段とは違う行き過ぎた状態でると目にうつります。

特に双極性障害Ⅰ型では気分がよい、多弁になる、活動的になる、次々とアイデアが浮かんでくる、後先を考えず衝動買いをする、といった症状が特徴的です。

また、双極性障害Ⅱ型であればこのような逸脱した行動は見られず、本人も周りからみても元気になってうつ病が治ったように見えるのが特徴です。(軽躁状態)

このように、躁状態はエネルギーが増大した状態であるのに対し、うつ状態はエネルギーが極端に少ないのですが、混合状態においては「エネルギーが高い状態において不快な気分」にあり、過活動や焦燥感、ネガティブな思考やイライラを伴います。

イライラは普通に生活をしていてもよくある感情ですが、イライラ、終わりのないネガティブ思考、抑うつ気分が混在する感覚が混合状態なのである、と自覚したのを覚えております。

一般的には一度イライラしても徐々に収束するものですが、混合状態に陥れば、経験上、イライラの元からネガティブ思考が発生してその感情が反復、増幅し、自分の中で増幅したネガティブ思考に対して憂鬱な気分になる。とにかく頭の中が不快で不快でしょうがないのです。

そして心の不調に体がついていけなくなり、どっと疲れが押し寄せてきてやがてはうつ状態に陥ってしまいます。 この感覚は私自身のものなので他の方に当てはまるのかは分かりかねますが。。



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